これから、何回かに分けて、しゅうの集団生活での様子をお伝えしていこうと思います。
自閉症スペクトラム(アスペルガータイプ)で、ADHDの特性も持ち合わせているしゅうの、プレ幼稚園→幼稚園(加配あり)→小学校(普通級)の様子です。
これから集団生活をはじめられる方、
集団生活を始めたけど心配なことだらけで…という方が、
「あっ、こんな感じになっていくのかな。」という将来像をイメージする手がかりになれば…という思いで書いています。
もちろん、発達障害の特性は千差万別ですし、環境や色々な要因で、他のお子さんがしゅうと全く同じ経過で…というわけではありません。
ですが、少しでも多くの実像に触れることは、将来の姿が想像しやすくなって不安が和らぐ面があるので、意味のある事だと思っています。
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2歳を過ぎてしゅうは、プレ幼稚園に通い始めた。
ちなみに、この頃は診断は受けていないが、
・まだほとんど話さない
・よくわからないきっかけで泣き叫ぶ(のちにパニックだとわかる)
・何をするにも時間がかかる(切り替えの悪さMax)。
他にも他にも……
困りごとは半端なくて。
果たしてこの子が、プレと言えども幼稚園に行けるのか?
という疑問がありつつ、
だけど育児に疲れていたから、しゅうと離れられる時間を持てる事に期待しながら、
とりあえずプレ幼稚園に向かったのだった。
《プレ1日目》
教室の中に全く入れなかった…
不安感からか、ドアに固執して、ずっと開けたり閉めたり。
そういう場に行くのが初めてだったから、しゅうだけ入れないことに驚いた。
(まだ療育センターに行く前の話なので)
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今となっては、そんなの当たり前なのだけど。
初めての経験に、不安感が強いのがしゅうの特性。
健常児でも戸惑う初プレの場面で、2歳のしゅうが、教室にスタスタ入って行ったら、
今の私なら、ひっくり返ってびっくりするわ(笑)。
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《2日目》
途中から教室に入るが、みんながやってることは全然やらず。
自由度が高い、個々の意思を大事にする幼稚園が、しゅうには向いているかと思って選んだのだが。
私は、だいぶ後になって知る。
そういう幼稚園は、常に「自分が何をしたいか」を選ばなければならない。
それが特性上苦手だった…ということを。
席がはっきり決まっていない。
学校のように時間割はないから、何をするかはっきりわからない。
どこで何をしたらいいか、わからないのだ。
決して幼稚園が悪いわけじゃない。
私も今なら、幼稚園に具体的なお願いができたと思う。
だけどこのときは、しゅうが何に躓いて、どうして他の子と違う行動をとっているのか、わかっていなかったから、何をどう相談すればうまくいくのか、わからなかった。
幼稚園の先生も、親身になって見てくださっていたけど、実際この時はまだ、この子の特性を掴みきれていなかったと思う。
この後、療育センターで特性と対処法を教えて頂き、幼稚園との相談が始まる。
プレも合わせると、4年半。
幼稚園では、ずっと率先して、対応を考え続けてくださった。
その様子は、②以降で…
〜後編に続きます〜
後編に続く
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