しゅうは、自分の手本になりそうな子に、いつもくっついている。
これは、幼児期から変わらない。
適切な行動がわからない場合に、その友達を真似たり、
(広い意味でSSTになるのかな??)
一緒にいると、わからない事への不安が解消されるのかもしれない。
友達からは、色んなことを学んでくる。
例えば、公園で大勢で遊ぶときの振る舞い方。
友達の家に遊びに行ったときはどうすればいいか。
だから、モデルにするのは、できればお行儀の良い、お手本になるような子にしてほしいけど…、実際のところ、そうはいかない。
なんでもそつなく出来るが、少しやんちゃなタイプの子が、好きなのだ。
なんなんだろう…男のあこがれ??(笑)
そして案の定、何でも真似をしてしまうから、
その子と一緒に悪いことをして、叱られることもあった。
だけど、面白いことに、しゅうはいつのまにか叱られ方まで、学んで来た。
以前は、叱られているのに、さらにいけないことをしたり、
言い返したり、無視したり。
叱る方の気持ちを、逆なでする行動ばかりしていた。
障害特性から、自分に有利になる行動をとれなくて。
叱られているときは、謝ったり、もうしないと約束したり、
普通は、これ以上叱られないよう考えるはず。
(本当に反省しているかは別として、それが社会的には適当な態度ということになると思う。)
だけど、しゅうは、それができなくて、ますます叱られる行動ばかりとっていた。
「そういう態度だとますます叱られるよ。」
そんな注意をしても、ダメだった。
それが、ある時から急に、申し訳なさそうな表情をして、
すぐに、「ごめんなさい」と言うようになった。
本当に大きな進歩。
どうやら、そのちょい悪の友達(笑)から、
怒られたときには、素直に謝って、反省する方がよいということを学んだみたい。
一緒に先生に怒られたんだろうな(^^;)
こんな風に、しゅうは、私が教えられなかったことを、
友達から身につけていった。
たぶん、私が知らない子供同士のやり取りの中でも、
そういうことはたくさんあるんだと思う。
悪い影響だけ与える友達はいない。
佐々木正美先生が著書でおっしゃってたな~、と。
ふと、思い出した。
「…子どもの友だちを親が選ぶようなことは絶対にしないことです。
親はつい、しつけの悪い子、乱暴な子とは遊ばせたくないと思いがちですが、
悪影響しか与えない人間もいませんし、いい影響しか与えない人間もいません。」
↑↑↑こちらの本を紹介した過去の記事です☆